来月開催される第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）を控え、日本代表にもけが人が出始めている。

スポーツ報知は８日、「坂本勇人（２５、読売）が７日、宮崎キャンプで、練習前のウオーミングアップ中に右膝に違和感を訴えた」と伝えた。坂本はキャッチボールやティー打撃など簡単な練習をした後、早退した。今後の練習日程は様子を見ながら決める計画だ。

日本代表チームとしては非常事態だ。坂本は昨年のＷＢＣ代表予備エントリー発表当時から、３番・遊撃手として期待されてきた。坂本は２０１２シーズン１４４試合に出場し、打率３割１分１厘、１７３安打、１４本塁打、６９打点、１６盗塁をマークし、読売の優勝に貢献した。３年連続で全試合に出場し、生涯初めて最多安打（長野久義と共同受賞）を記録した。スポーツ報知は「代表の３番打者が予定されている坂本が戦線離脱となれば、大会３連覇へ暗雲が垂れこめる」と伝えた。

これに先立ち大島洋平（２８、中日）も左ひじの痛みを訴え、球団指定病院で精密検査を受けた。具体的な症状は伝えられていないが、２０日のＷＢＣ最終エントリーを控え、けが人が続けて発生したのだ。

山本浩二監督（６７）は「状態のいい選手を優先に選んでいく」と話した。


【特集】２０１３ワールド・ベースボール・クラシック