【コラム】生き残るにはFTAが必要だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.07 14:15
今月、米国家情報委員会(NIC)は『グローバルトレンド2030』という報告書を出した。この報告書は、現在のような状況が続く場合、アジアが近い将来、グローバルパワーで北米と欧州を越えると予想している。アジアは国内総生産(GDP)・人口・国防費はもちろん、技術投資も北米や欧州を上回ると見込んでいる。こうした地政学的な脈絡から、欧州と米国はいつよりも西洋協力を強化する必要がある。
このアプローチは、近く離任するヒラリー・クリントン米国務長官が最近、ブルッキングス研究所で欧州と米国の関係について演説するのにインスピレーションを与えたようだ。グローバル勢力の変化と国内ハイドロカーボン産出ブームによるエネルギー自給展望とかみ合い、米国は新しい多極化国際秩序を受け入れる外交政策を追求しようとしている。それに合わせてアジアを戦略的な優先地域としながらも、欧州を依然として最高のパートナーと考えている。クリントン長官は「アジア重視への方向転換が欧州からの撤収を意味するわけではない」と述べた。