【時視各角】「ミアリテキサス」の裏で…規制しても増える韓国の性売買(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.07 16:11
紅灯の光に反射した灰色の建物の塊は島のように見えた。真冬の夜中。黎明前の暗闇の中には、違和感を感じさせるその紅灯の島だけが浮いていた。鍾岩(チョンアム)警察署出入記者として初めての出勤した新米の警察記者に、この島は強い印象と疑問を投げかけた。ここは「ミアリテキサス」と呼ばれた。20年以上も前の話だ。
その町には大きな大衆浴湯があった。早朝に眠い目をこすりながら出勤し、原稿を仕上げると、その浴場に行くことがあった。その時間には、明らかにその島から来たと見られる女性たちが三三五五集まった。彼女たちはどの豚足店がおいしいか、どんな化粧品がよいかなどを話していた。化粧の濃い外貌は馴染まなかったが、彼女たちの関心事は日常的だった。このためすぐに彼女たちにも慣れた。