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シャネルのバッグ、欧州では540万ウォン・韓国では740万ウォン(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.16 13:22
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8月末の仁川(インチョン)空港。フィリピン・セブ島から航空便で入国したイさん(29)が税関検査を受けた。出国前に市内の免税店で3000ドルの時計を購入した記録があった。時計はイさんからは見つからなかった。イさんは「フィリピンにいる友人にプレゼントした」と説明した。同じ時間、別の税関職員は同じ航空便に乗っていたファンさん(29)の手首の時計を検査した。イさんが免税店で購入した製品だった。ファンさんはイさんを知らないと主張した。時計は韓国のデパートで買ったと話した。しかし税関の職員はいつ、どこで、いくらで買ったのかと尋ねると、言葉に詰まった。ファンさんは結局、「友人に頼まれて代わりに持っていた」と認めた。イさんとファンさんはともに関税法違反でそれぞれ68万ウォン(約4万7000円)の罰金が科された。時計は押収された。

海外旅行客が申告なく国内に搬入できる免税限度は400ドル。しかし、いわゆる「シャテク(=シャネル+財テク)」を狙って数千ドルの有名ブランドのハンドバッグや時計を申告なく持ち込むケースが多い。取り締まりを避けるための手法はますます巧妙になっている。家族や団体旅行客に物品の搬入を頼む違法の「代理搬入」がその代表例だ。

 
15日の関税庁によると、今年1-8月まで免税限度の超過で摘発された入国客は20万5000人。昨年の全体摘発件数(24万人)の85%にのぼる。特に最近は代理搬入が大きく増えている。李万雨(イ・マンウ)セヌリ党議員が15日、関税庁の国政監査で公開した資料によると、今年1-8月に税関に摘発された代理搬入は計194件、4億9600万ウォン分にのぼる。昨年1年間に摘発された81件、2億700万ウォンの2倍を超える。代理搬入が最も多いのはハンドバッグ(145件)で、次いで時計(36件)、貴金属(8件)、衣類(3件)の順だった。関税庁によると、代理搬入をする旅行客は一行だが、他人のように動く。違う航空便を利用する“時間差入国”で追跡を避けたりもする。

代理搬入までしながら海外有名ブランドのハンドバッグを持ち込むのは価格の差があまりにも大きいからだ。人気商品のシャネル「2.55ヴィンテージラージ」のデパート販売価格は740万ウォン。08年の334万ウォンから2010年に539万ウォンに上がり、今年また値上がりした。しかしフランス現地では3750ユーロ(約540万ウォン)で購入できる。ブランド品業界の高価格戦略が違法搬入を増やしているのだ。


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    2012.10.16 13:22
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    ブランド品のハンドバッグで棚が埋まっている仁川国際空港1階の税関留置品倉庫(中央フォト)。
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