【社説】韓国国債の格上げを成長動力の土台にしよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.19 17:33
先月ムーディーズが韓国の国債をAa3に格上げしたのに続き、6日にはフィッチがAA-に、14日にはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がA+に引き上げた。 韓国はA等級国家のうち、わずか1カ月間で格付けが一斉に上がった唯一の国となった。 これら3大格付け会社は少しずつ異なる格上げ理由を明らかにしたが、概して健全な財政状態、企業のグローバル競争力、銀行の対外脆弱性の改善、北朝鮮リスクの減少などを共通して選んだ。 格付けが上がれば、まず外国からより安く資金を借りることができる。 また韓国経済の相対的な健全性が広く認められ、目に見えない付随的な効果も生じる。
格上げは当然、歓迎されることだ。 これに寄与した李明博(イ・ミョンバク)政権の努力に対して評価を惜しむ必要はない。 グローバル金融危機からも速かに抜け出し、政界のポピュリズムの流れを防ぐのにも力を注いだ。 財政難に苦しむ他国に比べると、韓国経済の善戦は相対的に引き立っている。 そのおかげで通貨危機・リーマンショック当時とは違い、最近は為替レート・株価・金利などの金融指標も大きくは揺れない。 相対的に安定したソウル市場から外国人資金が急速に流出することがないからだ。