【社説】対北朝鮮水害支援を南北関係の凍結を解く契機にしよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.12 17:58
北朝鮮が韓国側の水害支援提案を受け入れた。 政府が非公開で対北朝鮮支援を提案してから1週間後にだ。 支援品目と数量をめぐる隔たりで対北朝鮮水害支援が不発に終わった前例があるだけに、実現するかどうかはまだ不透明だ。 水害という緊急災難状況に直面した北朝鮮を私たちが人道的レベルで支援するということであり、また北朝鮮がこれを受け入れただけに、できるだけ実務協議が円満に進み、南北関係の凍結を解く契機になることを望む。
現在の南北関係は事実上、全面凍結状態だ。 それでも開城(ケソン)工業団地が続いているというのは、奇跡といえば奇跡だ。 南北関係がこれほどこじれた根本的な責任は当然、北朝鮮側にある。 金剛山観光客のパク・ワンジャ氏射殺事件、韓国海軍哨戒艦「天安」爆沈、延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような北朝鮮の挑発がなかったとすれば、南北関係はこれほど悪化することはなかったはずだ。 とはいえ、韓国政府に責任がなかったわけではない。 李明博(イ・ミョンバク)政権は北朝鮮の核問題解決を最優先課題とし、南北間のすべての対話と交渉を核問題の進展と連係した。 核問題は南北だけの努力で解決できない国際的な問題だ。 最も解決が難しい難題を前面に出したため、そのほかの問題さえも解決できないジレンマ的な状況で、北朝鮮の対南挑発と核実験、ミサイル発射などが重なり、状況がここまでになった。