【社説】李大統領ののど元まで迫る貯蓄銀行ロビー
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.15 12:07
李明博(イ・ミョンバク)大統領の最側近のキム・ヒジュン第一付属室長がきのう辞意を表明した。キム室長は李明博大統領が国会議員だった1997年に6級議員補佐官として採用された後、2002年にソウル市長儀典秘書官、2007年の大統領選挙で陣営のスケジュール担当チーム長を経て現在に至るまで15年にわたり李大統領に仕えた。
キム室長が突辞意を表明した背景は貯蓄銀行をめぐる不正のためと推測される。きのうある新聞はソロモン貯蓄銀行のイム・ソク会長が2010年ごろに整理を防ぐため普段から親しかったキム室長に数千万ウォンあるいは数億ウォンの資金を提供したと報道した。イム会長は李相得(イ・サンドゥク)元議員と鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員に数億ウォンを提供した容疑で逮捕されている。公式には内偵の事実を否定してきた検察はキム室長の辞意表明を受け本格的な捜査に入る準備を整えている。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が独自調査を断念しキム室長を事実上更迭したのも検察の捜査を妨害してはならないという世論の流れを意識したためだろう。