【社説】対北朝鮮ミサイル防衛能力を至急確保すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.16 10:40
14日にワシントンで開催された韓米外交・国防長官(2+2)会談で、両国は北朝鮮の核・ミサイル攻撃の脅威に備えるため、「包括的な連合防衛体制」の強化を推進することで合意した。両国が合同で韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)を構築し、韓国軍保有弾道ミサイルの射程距離を延長し、北朝鮮のミサイル攻撃の兆候を探知して打撃する能力の確保を推進するということだ。「核保有国」を前面に出しながら対南・対外脅威を強めてきた北朝鮮に対し、実質的な防御能力を確保するという意志を明らかにしたもので、これを歓迎する。
北朝鮮が繰り返す核実験とミサイル実験は、潜在的に韓国の安保に大きな脅威となってきた。恐るべき破壊力を持つ核兵器を弾道ミサイルに載せて攻撃してくる場合、米国の核の傘政策以外に実質的な防御能力が事実上ないからだ。これに対し、米国はかなり以前からミサイル防衛体系(MD)を開発し、現在はほぼ完成段階にある。米国は韓国もこの体系に参加することを要請してきた。しかし韓国政府は米国のMDに本格参加する場合、中国を刺激するという懸念と莫大な費用問題のため参加をためらってきた。