【中央時評】 米国を見直す(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.02 17:21
盧武鉉はFTA成功のために「牛肉市場開放」を約束したが、実際には気が進まなかった。 「約束を守れ」という米国の圧力は続いた。 盧大統領が退任を目前にした時期にも、外交通商官僚らは最終承認を要請した。 盧大統領は「血も涙もないのか」と語った。 大統領選挙で政権再創出に失敗した大統領、FTA妥結後に支持者から激しい非難を受けている大統領に対し、どうすればそんな薄情な要求ができるのかという抗弁だ。
基本的に米国を見る盧大統領と外交通商官僚の見解があまりにも違った。 盧大統領は「反米だからどうだというのだ」と言う人だ。 FTAの必要性は認めたが、米国産牛肉から骨片が見つかると、正常な肉まで一斉に返品して米国を驚かせた人だ。 一方、外交通商分野で成功した官僚は、米国の絶対的な影響力を終生見てきた人たちだ。 彼らの経験上、米国の力は逆らうのが難しく、国際慣例上、大統領の約束違反はあり得ないことだ。