金正恩執権100日を分析<上>不安定な政権の目隠し?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.09 16:35
専門家らは「準備ができていた指導者の金正日とは違い、カリスマもなく準備もできていなかった金正恩は権力・権威強化のために大々的・圧縮的な扇動戦が必要なため」と指摘した。 脱北者のキム・ジンハ氏は「金正日は軍内政治幹部会議で『一つの詩、一つの歌は数千、数万の砲よりも威力がある』という話を何度もしていた」と話した。 慶南大のキム・グンシク教授は「金日成の死去当時、後継20年以上の金正日は権力を掌握し、リーダーシップがあったが、金正恩は後継過程が短く、こうした機会がなかったため、短かく迅速に感性に訴えるだろう」と述べた。 脱北者は「支持を強めるための金正恩の手懐け事業」と語った。
金正日が「音楽政治」という用語をつくるほど代表的な扇動手段である歌は、2012年初めから急速に増えた。 1月1日、3分間の歌「朝鮮の力」は、北朝鮮の朝鮮中央テレビの重要時間に、ミサイル発射、放射砲発射、戦闘機飛行など武力を誇示する場面を背景に放送された。 平壌3放送のような有線ラジオでも放送された。