【時論】北朝鮮、宇宙の平和利用権ない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.06 16:38
たとえ人工衛星だとしても、今の北朝鮮の状況からは常識的に納得できない。 長距離ミサイルを開発して発射するのに8億5000万ドルの費用がかかるが、この資金があればトウモロコシ250万トンを購入できる。 2月29日の合意で米国が提供することにした24万トンの食糧を10年間にわたり調達できる金額だ。 北朝鮮の食糧難はよく知られている。 食糧難を減らせる国際社会の人道主義的な支援を要求しながら、自らはとんでもないところに資金を注ぎ込んでいるのだ。
北朝鮮ははるかに貧しい国より多くの食糧を乞うている。 2010年基準で北朝鮮の1人当たりの国民所得は1543ドルだ。 ネパールが1210ドル、ルワンダが1150ドル。 これらの国に対する世界食糧機構の年間支援規模は北朝鮮19万5000トン、ネパール2万9000トン、ルワンダ1万2000トンだ。 北朝鮮政権は、国民の生活よりも、金日成(キム・イルソン)親子の遺訓である「核とミサイル」で武装した強盛大国をつくることを優先している。 したがって国際社会の非難と制裁にもかかわらずミサイルを発射するだろう。