【中央時評】イラン核とサウジ、北核と韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.20 16:45
これは経済的な背景や国際政治の名分を考えても同じだ。 米国の経済的な支援なしにイスラエルが対イラン戦争を成功させるのは難しい。 過去10余年間に2つの戦争をした後、最悪の財政危機を迎えている米国としては、イスラエルを全幅支援し、必要なら軍事介入を決心するという立場にはない。 サウジなど近隣主要産油国の財政支援が死活的な理由はここにある。 さらに米国やイスラエルの対イラン軍事行動に対する国連安全保障理事会の決議案確保が難しいという点を勘案すると、これら中東国家の公式的な支持、賛同はさらに重要となる。
しかし筆者が会ったサウジアラビア人のほとんどは、イスラエル-イラン紛争に関与することを望んでいなかった。 サウジ政府はすでに国連安保理の決議なしに、いかなる形態の支援も不可能だという立場を明確にしている。 たとえシーア派国のイランがスンニー派国の自国にとって潜在的な脅威になるとしても、明示上、米国やイスラエル側に肩入れできないということだ。 これは自国国民の反米・反政府情緒爆発につながる可能性があるからだ。