当分は李大浩（３０、オリックス）の笑顔を見るのは難しそうだ。日本のスポーツ報知は９日、李大浩が“笑顔封印”を宣言した、と伝えた。‘ビッグボーイ’が本気モードに急変した理由は、シーズン開幕戦（３月３０日）が徐々に迫ってくるからだ。

李大浩は「これからは冗談や（チームに）なじんだりすることではない。開幕が戦争、戦いだと思っている。私の実戦（スタート）は３月３０日。そこにピークを持っていきたい」と力説した。

すでにチームへの適応は終えた。李大浩は先月２９日の出国前、「キャンプに合流すれば同僚とコミュニケーションを取りながら親しくしたい。チームに溶け込むことができなければ成績を出すのも難しい」と話した。

豪快でユーモアある性格で同僚の心をつかんだ。チーム内のライバルとされるＴ－岡田とも親しくしている。先輩には自分から近づいて話しかけ、礼儀正しく接している。

スポーツ報知は「李大浩はその間、コミカルな動き、覚えたての日本語で、ナインと絡んで周囲を和ませてきた」とし「その李大浩が少し物騒な言葉でギアを上げた」と伝えた。

‘大砲本能’も表し始めた。李大浩は８日のフリーバッティングで、場外弾２発を含む７本のサク越えを放った。あるメディアは「李大浩に対する取材がすごい。こうした雰囲気はしばらく続くだろう」と現地の雰囲気を伝えた。

オリックスは１日、沖縄・宮古島キャンプを始めた。岡田彰布監督（５５）は８日間の練習内容を高く評価した。日本のデイリースポーツ電子版は９日、「岡田監督が『順調すぎて怖いぐらい。ここまで成績をつけるなら満点』と話した」と報じた。またオリックスのキャンプについて「山崎らの負傷はあったが、収穫は多かった。李大浩は評判通り。外国人投手３人による登録枠争いも激しさを増した」と伝えた。

オリックスは１１日、球団オーナーが見守る中、紅白戦を行い、本格的な実戦練習に入る。１８日からは阪神などとの練習試合を控えている。李大浩はすでに４番・一塁手として合格点を受けている。