クーデター説に原子炉爆発説…北のデマに揺らぐ韓国証券市場
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.09 10:08
政治とともにこのところ株式市場を「占領」しているのが北朝鮮だ。証券業界では「経済(GDP)規模400億ドルの北朝鮮に時価総額1兆ドルの韓国証券市場が揺さぶられる」という言葉も出ている。韓国の証券市場がそれだけデマに弱いという話だ。
デマには3種類の特徴がある。まず流行に乗る。最近の関心は28歳の北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)党中央軍事委副委員長だ。権力委譲に対する不安感が大きい。北朝鮮内部の支持基盤が確実でなく、なにが起きるかわからない。韓国経済研究院マクロ経済研究室のピョン・ヤンギュ室長は、「張成沢(チャン・ソンテク)ら後見勢力と軍部、金正日(キム・ジョンイル)の長男の金正男(キム・ジョンナム)らが権力闘争に突入すれば韓半島に緊張が高まりかねない」と話した。昨年12月27日、「北朝鮮でクーデターが起きて金正恩が死亡し、中国が北朝鮮に派兵する恐れがある」という噂が広がった。KOSPIは10分間で40ポイント以上急落した。今月6日には「北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)原子炉大爆発説」が出回った。株価はあっという間に10ポイント以上下落した。