【社説】韓国、柔軟な対北朝鮮政策基調が望ましい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.24 11:34
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は22日、朴槿恵(パク・クネ)ハンナラ党非常対策委員長、元恵栄(ウォン・ヘヨン)民主統合党共同代表らに会った席で、「北朝鮮を敵対視しないということを北朝鮮に見せる」と述べた。弔意を表し、一部の弔問団の訪朝を認め、弔電発送をすべて認めるという措置に関する説明だ。李大統領は「以降、対北朝鮮関係についてはいくらでも柔軟にする余地がある」とも述べた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は、韓国哨戒艦「天安(チョンアン)」・延坪島(ヨンピョンド)事件の謝罪問題に関しても、「北朝鮮が非核化にどういう立場を見せるかによって、私たちの立場を決める幅が広まった」と述べ、政府が金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去をきっかけに柔軟な対北朝鮮政策をとる準備をしていることを明らかにした。
1994年の金日成(キム・イルソン)死去当時、韓国国内では「弔問波動」が起きた。これは北朝鮮に非常に否定的なメッセージとして受け止められ、その後の数年間、南北関係の越え難い障害となった。北朝鮮は大飢饉で数十万人が餓死しても、当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領政権に対する感情を隠さず、結局、南北関係は金大中(キム・デジュン)大統領政権に入ってから改善した。李大統領の政策旋回は、こうした経験を熟慮して下した決定だったはずだ。