【グローバルアイ】安重根のすずりと2人の日本人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.11 11:57
このほど「安重根(アン・ジュングン)のすずり」を見るために地方出張に行ってきた。東京駅から新幹線に2時間乗り、さらにタクシーで10分ほどのところにある宮城県栗原市の大林寺だ。田舎の寺を守るのは76歳の齎藤泰彦住職と80歳を越えた彼の姉の2人だけだった。安重根が1910年に旅順監獄で殉国する直前まで使っていたというすずりがここにある。実際に到着してみるとすずりだけではなかった。位牌に記念碑まで、寺は小さな安重根記念館だった。
旅順監獄の看守だった日本憲兵の千葉十七の故郷が近い。安重根の人格に感化された千葉は故郷に戻って安重根の遺墨と位牌などを一生家に祀り、彼が亡くなった後は齋藤住職が彼の代わりに安重根を追慕している。