「組１位がよいのか、２位がよいのか」。中国・武漢で開催されている第２６回アジア男子バスケット選手権は２３日から８強トーナメントで優勝チームを決める。優勝チームにのみ来年のロンドンオリンピック（五輪）出場チケットが与えられるため、すべての試合が決勝戦と変わらない。

９６年アトランタ五輪以来１６年ぶりの五輪進出を狙う韓国は、８強トーナメントでどの位置に入るのが有利か。韓国は２１日午後４時半に行われるイランとのＥ組リーグ最終戦で、勝てば組１位、負ければ組２位となる。中国はＦ組１位が有力視される。

当初、許載（ホ・ジェ）代表チーム監督はイランに勝って組１位でトーナメントに進出することを目標にしていた。組１位でＦ組４位と対戦し、準決勝で中国を避けるという戦略だった。しかしＦ組でフィリピンがヨルダンと日本を連破し、変数が生じた。フィリピンは中国に次ぐＦ組２位を確保した。これに伴い、韓国が苦手とするヨルダンがＦ組４位になった。

韓国が組１位になった場合、準々決勝でヨルダンと対戦することになる。韓国は相対的にヨルダンに弱い。８月のジョーンズカップではヨルダンに７７－８５で敗れている。許監督は「同じ中東チームでもカラーが違う。相対的に分が悪いチームがある」と語った。

もしイランに敗れてＥ組２位になった場合、Ｆ組３位の日本と対戦する。日本は韓日戦という心理的負担はあるが、実力は韓国が一枚上だ。しかし日本戦の次は中国と対戦しなければならない。中国は広州アジア競技大会に出場しなかったＮＢＡ選手・易建聯が加わり、戦力が高まっている。優勝のためにはイランも中国も越えなければならない山だ。

許ム監督は「イランに負けて中国と決勝前にぶるかるケースにも備えている。いつ対戦するとしても、五輪チケットを獲得するためには勝つしかない」と話した。