支出増加に追いつけない所得増加率＝韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.07 11:47
支出が所得より早く増え貯蓄率が１年半前の水準に下がった。また、今年第１四半期に減った所得は増加傾向に戻ったが増加率はこの２年間で最低値となった。韓国銀行は６日、第２四半期の実質国民総所得（ＧＮＩ）が２５２兆１０００億ウォン（約１８兆１８９１億円）で前四半期比０．２％増加したと明らかにした。前四半期は減少したが今期は増加に転じた。実質ＧＮＩは韓国の国民が稼いだ所得の実質購買力を現わす指標で、国内だけでなく国外で稼いだ所得も含まれる。
実質ＧＮＩは増加傾向に戻ったが前年同期比増加率は０．６％にとどまった。これは２００９年第２四半期以後で最も低い水準だ。国内総所得（ＧＤＩ）は２四半期連続で減った。貿易条件の悪化で実質貿易損失が増えたためだ。だが、海外で得た所得は第１四半期より６０００億ウォン以上増えた。一方、総貯蓄率（総貯蓄を可処分所得で割ったもの）は消費支出が所得（国民総処分可能所得・ＧＮＤＩ）より大きくなり第１四半期より０．６ポイント下がり３１．３％となった。２０１０年第１四半期の３１．４％以後で最低値だ。