北朝鮮が２８日に始めた金剛山（クムガンサン）外国人試験観光に現代（ヒョンデ）の長箭（チャンジョン）港埠頭施設を利用する計画だと知らされた。北朝鮮が一方的に没収・処分すると明らかにした金剛山地域内の韓国政府と民間が持つ不動産と設備を外国人観光に動員するのは今回が初めてで、現代と韓国政府の対応が注目される。

統一部当局者は「長箭港の旧埠頭は漁船と小型軍艦程度が利用でき、大型観光船の場合は利用が難しい。北朝鮮が国際観光に使うと発表した９６７０トン級の万景峰（マンギョンボン）９２号の場合、現代が建設した新埠頭に接岸しなければならないだろう」と話した。現代の埠頭施設は離散家族面会所・温泉場など政府が明らかにした金剛山地域内の韓国側不動産目録には含まれていない。

南北フォーラムのチェ・ギュチョル代表は、「埠頭建設に１１００億ウォン（約７８億円）など観光インフラに現代側が２０００億ウォンをかけた。北朝鮮は今回の国際観光にこれら施設を使うだろう」と話した。北朝鮮は２２日に金剛山の韓国側財産処分と管理要員の追放措置を取っており、韓国政府は法的・外交的対応方針を明らかにしている。