政府は来年から２０２０年にかけて産業部門で排出する温室効果ガスの量を排出展望値比で１８．２％削減することにした。 排出展望値（ＢＡＵ＝Ｂｕｓｉｎｅｓｓ　ａｓ　ｕｓｕａｌ）は温室効果ガス削減政策を実行しなかった場合に予想される排出量をいう。 また、輸送部門の温室効果ガス排出量は３４．３％、建物部門は２６．９％を減らすことにした。

政府は１２日の国務会議で、こうした内容の部門別・業種別・年度別国家温室効果ガス削減目標案を確定した。 国全体では二酸化炭素（ＣＯ２）に換算し、２０２０年には８億１３００万トンから３０％削減した５億６９１０万トンを排出することにした。

環境部のファン・ソクテ気候大気政策課長は「削減目標を実行していけば、国全体の温室効果ガス排出量は２０１４年にピークになった後、２０１５年からは絶対量が減ることになる」とし「企業別に温室効果ガスを割り当てる際は過去３年間の排出実績に基づいて合理的に配分することになるだろう」と述べた。

関連業界は対策の準備を急いでいる。 韓国ディスプレー産業協会国際協力支援チームのチェ・ジョンヒョン次長は「ディスプレー業界はその間、温室効果ガス削減に積極的に取り組んできたにもかかわらず、削減目標が高く決まったのは遺憾」とし「すでに高いエネルギー効率を達成した現実が考慮されていない側面があり、これに対する再検討と修正を要求する計画」と述べた。