【時論】原子力リーダー国家戦略
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.22 10:55
史上例のない津波が襲った日本の福島原発事故から100日を迎えた日本の状態はどうだろうか? 東京から南に新幹線で1時間40分、さらにタクシーで40分かかって到着した浜岡原子力発電所は太平洋岸に位置している。中部電力が運用するこの発電所の近海は100年から150年周期でマグニチュード8以上の大地震が発生したが、1854年以後は大地震がなく、いつ地震が起きるのか不安が続いているところだ。
最近菅直人首相が浜岡原発4・5号機の稼動中止を要請し電力生産が停止され、近隣にあるトヨタ自動車工場の生産に赤信号が灯った。福島原発事故の致命打は津波で海水が原子炉を襲ったせいで原子炉を冷却させる非常電力系統まで浸水し冷却装置が作動できなくなったことだ。痛恨の失敗を繰り返さないために浜岡原子力発電所の庭には原子炉が水に浸っても冷却装置を稼動させることができる非常用発電機を新たに設置した。54基の原子炉を稼動する日本の原子力発電は全電力の29%を担当する。しかし福島原発事故と残る発電所の稼動中止・点検などで20%から10%まで縮小される見通しだ。