澗松美術館40年…朝鮮随一の技量を一堂に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.15 10:53
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左:魚夢竜(1566~1617)の「墨梅」。右:李霆(1544~1626)の「風竹」。
君子とは誰なのか。仁・義・礼・智・孝・悌・忠・信の八徳と学問をあまねく備え、威厳と困難に処するほどに節義がより輝きを増すことで多くの人の尊敬を一身に集める人を称する言葉だ。先人は君子の心意気を4種類の植物で遠回しに絵で表現してみることで自らの振る舞いを引き締めた。韓国の文化財保護に献身したチョン・ヒョンピル先生はこのような四君子(サグンジャ)の重要性を感じ、機会あるごとに絵画を収集してきた。
1966年に開館したソウル・城北洞(ソンブクドン)の澗松(カンソン)美術館が、1971年に展示を始めてから40年を迎える今年、80回を迎える展示のタイトルに「四君子」を掲げたのは偶然ではない。君子が持つ風貌の片鱗でも見られればというわれわれの時代の希望は行き過ぎた欲だろうか。澗松美術館韓国民族美術研究所のチェ・ワンス研究室長は、「美術館が所蔵する四君子の作品中、各時期を代表する作品として100点余りを選んだ」と紹介した。朝鮮時代最高の墨竹画家と評価される李霆(イ・ジョン、1554~1626)の「風竹」、朝鮮最高の墨梅画家に挙げられる魚夢竜(オ・モンリョン、1566~1617)の「墨梅」がまず観覧客を迎える。