【社説】青年失業の苦痛と現代車労組の“職場世襲”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.19 10:51
現代(ヒョンデ)自動車労組(金属労組現代車支部)が正社員の子どもの採用特恵を推進している。「新規採用時、定年退職者と25年以上長期勤続者の子どもを優先採用する」という条項を団体協約に入れるということだ。「現代車を世界的な企業に育てた功労」を認めて「相続職場」で報いろというあきれるような発想だ。4万5000人の労組員のうちすぐにも200人がこの特恵を受けるという。他の若者の進入障壁がそれだけ高まるということだ。公務員が国家発展に寄与した点を主張して子どもの世襲を要求した場合、現代車の労組員はどう反応するかが気になる。
同社によると、現代車に4年勤続した生産職職員の平均年俸は5400万ウォン(約420万円)という。会社員なら誰でもうらやましく思う職場だ。強大な「貴族労組」が背後にあり、定年が完ぺきに保障される。さらに職場までが世襲され、既得権を維持するという貪欲的な集団利己主義は指弾されて当然だ。