【社説】「5%の成長」への未練捨て物価から立て直すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.03 11:53
物価上昇の終わりが見えない。3月の消費者物価は昨年の同じ月に比べ4.7%上昇した。3カ月にわたり4%台の高止まりだ。政府の目標値の3%をはるかに上回る。食卓物価と原油価格、家賃などあちこちで上がらなかった品目はない。物価が上がれば国民は黙って座っているだけでもポケットがぶかぶかになる。特に低所得層はさらに打撃が大きい。物価のために民心がすさんでいるという言葉まで出てくる。
こんな状況なのに政府の対応は生ぬるい。企画財政部次官は1日、「物価上昇の勢いが鈍化している」と話した。今月から口蹄疫が沈静化したことで農畜産物供給が正常化し、物価上昇圧力も緩和されると説明した。インフレ拡散心理を防ぐための政府の苦しい心情は十分に理解できる。それでもこの発言は状況をあいまいにするものだ。安易だという感じを与える上に政府に対する信頼感も落とす。ちょうどその日にドバイ原油は1バレル当たり111ドルに高騰した。砂糖・小麦粉価格も上がり、食品価格の連鎖上昇の懸念が提起された。