주요 기사 바로가기

【噴水台】ヨング

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.26 12:11
0
韓国のおバカキャラクター史の“王様”は「ヨング」だ。1970年代初めに放映されたKBSドラマ「旅路」の主人公のことだ。白癬による円形脱毛、舌足らずな声がトレードマークだった。ヨングを前面に出した「旅路」の人気はすごかった。放映時間には犬も門の出入りを控え、台所からはご飯がこげる臭いが広がったという笑い話が広まるほどだった。子どもたちがまぬけなことをまねる中、「教育上よくない」という世論も沸き立った。

ヨングは80年代末に「ユーモア1番地」のコメディアン、シム・ヒョンレによってアップデートされた。「ヨングいない!」という不世出の流行語とともに。後日他のコメディアンらが「メング」、「サング」としてバリエーションを増やした。韓国の大衆文化でヨングのパワーはヨングの知能と反比例した。おバカキャラの流通期限が長い理由は、だれもが自分より若干劣る人を好むという人間の心理に答があるだろう。90年代中盤に米国では「ガンプ症候群」が吹き荒れた。IQ75の知的障害者を主人公にした映画「フォレスト・ガンプ」が大成功をおさめながらだ。当時「ガンプ」と比較された映画がロバート・レッドフォード監督の「クイズショウ」だ。94年に評論家らから「今年の映画」として称賛を受けたこの作品は予想を覆し興行で惨敗した。「クイズショー」の主人公はピューリッツァ賞受賞者を父に持ち、若くして名門大教授になったという “オムチンア”(容貌や学歴などの条件に恵まれた人)だった。

 
この現象をめぐり米国では、「ハイテク時代に落伍者にならないだろうかと思う不安感が激しい現代人が自分よりも顕著にできないとみられる主人公から慰安を得るため」という分析が力を得た。少しの間停滞しても新しい情報技術(IT)機器、新造語があふれる世の中に苦しめられた現代人が反知性主義の波にからだを任せたという話がもっともらしい。ハリウッドでまぬけな変わり者が事態を悪化させるいわゆる「ナードコメディ」(nerd comedy)の寿命が長い理由も似ているところだ。オムチンアはうらやましくても友だちにするには不便だからだ。

シム・ヒョンレ監督がハリウッド俳優らと撮影したという「ラストゴッドファーザー」がまもなく公開される。ニューヨークのマフィアのゴッドファーザーの隠れた後継者がヨングという奇想天外な設定だ。地上波ニュースアンカーが生態模写をするほど「帰ってきたヨング」に対する関心は熱い。この映画が興行に成功するならばそれだけ時代が疲れているという傍証だろうか。たくさん知ることも、優秀なことも、うまくいくことも疲れる世の中、ヨングの「ティリリリリリ~」というバカげた振る舞いに、ただすべてを忘れたい心中は理解できないことでもない。

最新記事

    もっと見る 0 / 0
    TOP