【社説】韓米FTAは妥結自体が儲かる商売
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.12 11:30
韓米自由貿易協定(FTA)再協議をめぐり論争が加熱している。そうこうしているうちにまた漂流しないだろうかと心配になるほどだ。野党は激しく阻止すると出た。屈辱的な交渉だったという理由だ。その根拠として延坪島(ヨンピョンド)砲撃直後に再協議が始まったという情況証拠を挙げる。安保と経済を対等交換したのではないかという疑いだ。経済的損失も極めて大きいという分析も出した。例えば3000cc未満の乗用車の場合、2007年の合意では米国が関税を即時撤廃することになっていた。だが再協議で4年間猶予され、このために莫大な輸出損失があるという指摘だ。
再協議だけを見れば残念なところがないわけではない。自動車は相当に譲歩したし、このために当初合意を下回る結果がもたらされたのは事実だ。交渉時期も砲撃直後でなく、もう少し後に遅らせるのが有利だったようだ。韓国側代表団の交渉戦略も問題があった。豚肉の関税撤廃猶予期間をさらに2年延長したのはよかったが、その時期を「発効後5年後」とせず、2016年1月と釘をさしたのは誤りだ。交渉専門家ならば発効時期が遅れる万一の場合に備えるべきだった。