【社説】西海5島発展計画…延坪葛藤解消の始まりだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.12.07 11:19
北朝鮮が延坪島(ヨンピョンド)を攻撃した背景には、西海5島を無人島にしようとする高度な策略もある。戦争の恐怖に震える住民たちが延坪島から大挙離脱して軍兵力だけが駐留する島になる場合、北朝鮮がいつでも砲撃挑発を敢行する道を開くだろう。その上、北朝鮮が公然と主張してきた北方限界線(NLL)の無力化が達成され、西海5島周辺水域は紛争地域になる公算が大きい。小延坪島・ペクリョン島・大青島(テチョンド)・小青島(ソチョンド)の住民脱出ドミノは時間の問題となる。最終的には仁川(インチョン)港・仁川空港だけでなく首都圏が北朝鮮の影響圏に置かれることになりかねない。本当に悪夢のようなシナリオだ。
こうした兆しは砲撃挑発以後実際に現れている。直接被害を受けた延坪島住民1360人余りのうち本土に離れた1000人余りはまだ島に帰還しないでいる。政府に対する不信が大きくなり一部住民は“完全移住”を要求している。安全が担保されない限り延坪島に戻って生きていく自信がないと訴える。問題は延坪島だけで終わらないという点だ。西海5島の残る島の住民のうち一部は砲撃挑発以後相次いで島を離れている。