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【社説】北朝鮮の無差別挑発…国民的決意で懲らしめよう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.24 11:48
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韓半島が砲火に包まれた。きのう北朝鮮は韓国の延坪島(ヨンピョンド)全域に海岸砲100発余りを発射した。軍部隊だけでなく民家にまで無差別砲撃を加えたのだ。韓国軍に多数の死傷者が発生し民間人まで負傷した。民家数十軒が破壊し、あちこちで山火事が起きた。準戦時状態と変わりない。政府も明らかにしたように今回の事態は明白な北朝鮮の不法挑発行為だ。特に民間にまで無差別攻撃を加えたことは決して容認できない。韓国軍は断固かつ即刻対応して北の挑発を徹底的に粉砕しなければならないだろう。いま延坪島など西海5島地域は最高水準の局地戦対応態勢の「珍島犬1」が発令された状態だ。軍は非常の覚悟で警戒態勢に少しのすきもあってはならない。

北朝鮮は韓国軍の通常の訓練を言い訳にしているが、無茶な主張にすぎない。北朝鮮はこれまで第1次・第2次延坪海戦の挑発と、天安(チョナン)艦爆沈攻撃など、西海5島海上で持続的に緊張を高めてきた。最近ではウラン核開発ショーを行ったのに続き今回延坪島砲撃挑発を敢行したのだ。計画的で意図的挑発であることは明白だ。北朝鮮は自分たちの目標を達成するまで挑発レベルをより一層高めていく可能性が高いという点が今回再度確認されたわけだ。60年前、南への侵略挑発から3年余りたった戦争末期に韓半島全域が焦土化し数百万人が死んだ記憶が新たによみがえる。彼らの好戦性は決して弱まらないのだ。民間にまで無差別攻撃を敢行したところからも北朝鮮指導部の卑劣さと非良心的なスタイルを読み取ることができる。口さえ開けば「わが民族同士」を持ち出す彼らは、内部では大韓民国の国民全体を敵とみなしているということが如実にあらわれた。

 
北朝鮮の今回の挑発は大韓民国領土に対する直接的な攻撃だ。わが軍が即刻交戦順守規則により対応打撃を加えたのは当然の措置だ。ここで終わるのではなく、北朝鮮が再び挑発を考えないよう実質的な打撃を与える水準まで考慮に入れなければならない。いわゆる報復攻撃だ。砲撃挑発の陣地である北朝鮮軍のケモリ海岸砲部隊はもちろん、必要ならば近隣の海岸砲部隊までも効果的に打撃することを慎重に検討しなければならないだろう。その責任は全面的に北朝鮮側にある。わが軍のどんな報復打撃も十分に正当化できる性格だ。 北朝鮮が今後も持続的に挑発してくる可能性が非常に大きいという点を考えればより一層そうだ。最小限西海5島地域に対する挑発を根本から封鎖するほどの報復打撃を準備し、有事の際には直ちに実行しなければならない。

北朝鮮の今回の挑発は韓国戦争以後で最大規模であり最も悪質だ。現在は準戦時状態だがいつでも戦時状態に拡大する可能性があることを李明博(イ・ミョンバク)大統領と軍当局、政府、そして国民すべてが警戒しなければならない。南北間に全面戦が発生するのは最大限避けなければならないだろう。そうするためには軍と政府、国民が断固とし決然とした意志で北朝鮮指導部に警告を送るべきだ。3月の天安(チョナン)艦事件発生初期のように、軍首脳部と政府が右往左往することは絶対なくさなければならない。国民すべてが、揺さぶられるよりは国を守るために喜んでどんな犠牲も払うことができるという決意を新たにしなければならない。不安に震えて混乱した姿を見せるのは北朝鮮のより大きな挑発を促すだけだ。

軍最高統帥権者の李大統領は汎国家的対応態勢の先頭に立たなければならない。軍事作戦は韓国軍首脳部と韓米連合司令部に任せるものの、断固たる対応を求めなければならない。軍の対応に混乱がないよう明確な指針を下さなければならない。国民にも国家的危機が近づいたことを知らせ、決然と秩序正しく対処することを求めなければならない。国際社会にも今回の挑発の不法性を十分に知らせ、北朝鮮の指導部を最大限圧迫しなければならない。すべての国々が北朝鮮の挑発を糾弾し韓国を支持するよう説得しなければならない。韓国の国力が物質的側面だけでなく、精神的・組織的側面からも北朝鮮を圧倒していることを最大限誇示しなければならない。

国民は政府とわが軍に対する十分な信頼と支持を送らなければならない。平常時ならばいくらでも葛藤し争うことができる。それが民主社会の特徴だ。しかし今は国家的危機の重大な時期だ。政争と葛藤はしばらく先送りしなければならない。

何よりわが軍当局の決然とした効率的で迅速な対応態勢が重要だ。わが軍は世界最高水準の戦闘力と訓練水準を維持しており、世界最強の米軍と密接な同盟を結んでいる。国民と政府の確かな支持が支えている。北朝鮮の挑発を決して容認してはいけない。

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