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【噴水台】北極航路

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.17 16:54
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昨年7月、蔚山(ウルサン)港に独ベルーガ海運所属の貨物船2隻が入港した。 フラタニティ号とフォーサイト号だ。 数日後、2隻は建設資材を積んでヨーロッパに出港した。 ところが、なんと船首はウラジオストクに向かった。 そこを通過した船はずっと北進した。 ついにロシアと米アラスカの間のベーリング海峡を通過し、北極海を横切って独ハンブルグに無事到着した。 北極航路の初の商業運航が成功したのだ。 1年半にわたり準備したベルーガ海運の北極航路挑戦は、米航空宇宙局(NASA)の衛星写真がきっかけになったという。 北極海の氷河が航海が可能なほど解けていることが確認されたのだ。

北大西洋から北極海を通過して太平洋に進出するのはヨーロッパ人の長い間の夢だった。 しかし氷海の北極海は航路を容易には許さなかった。 1497年の英国探険家カボットがヘンリー7世の命令で北極航路の探険に出て以来、数多くの人が航路を開こうとして失敗し、命まで落とした。 1845年、英国のフランクリン探険隊員129人全員が命を失ったのがその代表例だ。 探険家が残した記録の中の北極航路は荒くて怖い。 「あまりの寒さに人はもちろん、船の綱や滑車装置までも凍りついた。 雪が吹き荒れると極地方の万年氷から家ほどの大きさの氷の塊りが落ち、船の航路を遮った」。

 
ヨーロッパとアジアをつなぐ航路は、ポルトガルの探険家らが1488年、初めて南アフリカの喜望峰を回ってインド洋に抜けながら開かれた。 1869年のスエズ運河開通でこの航路が6000キロ以上短縮されるまで、400年近い長い時間を待たなければならなかった。 それから140年ぶりに開かれる北極航路は8300キロの距離をさらに縮める。 運航時間と費用を40%減らし、海上物流革命を起こす夢の航路ということだ。 スエズ運河航路のソマリア海賊の脅威から抜け出せるのは大きなおまけだ。

北極航路はシベリア海岸に沿って続く海岸航路だ。 ロシア政府が大々的な投資に乗り出し、凍土のシベリアが目覚める兆しが見える。 韓国にとってもチャンスだ。 アジア港のうち北極航路を利用するための最適の位置にある釜山港が、世界的なハブ港に浮上する可能性もある。 砕氷船の開発など造船業界にも好材料だ。 しかし喜んでばかりいてよいのだろうか。 地球温暖化で氷が解けて航路が開かれるというこのアイロニーな状況は祝福だけではないはずだ。 氷のない北極が招きうる災難は、北極グマだけの問題ではないだろうから。

金南中(キム・ナムジュン)論説委員

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