【噴水台】ウォークマン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.26 15:31
1970-80年代に青少年期を送った世代に「カセットレコーダー」はおぼろげな追憶として残っている。 手提げかばんほどの大きさでラジオとカセット再生機(プレーヤー)が一緒になったカセットレコーダーは当時は新鮮なものだった。 ラジオから流れる音楽を空カセットテープに録音した後、カセットレコーダーを再生するといつでも聴くことができるようになった。 星印(天一社)・鷲印(星宇電子)の電蓄が奢侈品に分類された時代、高価なLPレコード盤を買い、電蓄のターンテーブルに載せて鑑賞してきた従来の文化を一気に変えたのだ。 LP世代に続く「カセットテープ世代」はこのように登場した。
63年にフィリップスが開発したカセットテープは80年代に全盛時代を迎えた。 79年に日本のソニーが出した携帯用プレーヤー「ウォークマン」がその推進体だった。 ウォークマンは室内で主に聴いていた音楽を外に引き出した。 同じカセットテープを使用しながらも、カセットレコーダーとは比較にならないほど軽くて小さなデザインに、世界の若者は熱狂した。 「腰にウォークマンをつけてステレオヘッドホンをしたままジョギングをする主人公」の姿は、ニューヨーク・パリ・東京を背景とする数多くの映画に頻繁に登場する場面になった。