【噴水台】信じる理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.04 14:10
人を信じることほどあてにならないものがあるか。心の向く人はただ無鉄砲に信じてしまうものだ。楊貴妃と安禄山を無限に信頼する玄宗がそうだった。明白な不倫の証拠の前でも2人に対する愛が目と耳を覆った。ある日の夜、酒を飲んで楊貴妃の服が下がり、胸があらわになるとと玄宗が撫でながら言った。「軟らかくて温かなのがまるで肉鶏のようだ」するとそばにいた安禄山が反論した。「なめらかなのは、まるで練乳がかたまったもののようです」直接触ってみなければ絶対言えない言葉ではないか。しかし玄宗はものともせずに笑った。「やはり野蛮族の出身らしいね。練乳しか知らないなんて」(蕭春雷『欲望と知恵の文化辞典・体」)