【コラム】子ども、青少年、学生
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.23 10:40
先日、「父母は子どもに遠く見ろと言い、学父母(父兄)は子どもに前だけを見ろと言う」という公益広告が注目を集めた。これを聞いた保護者の気分はよくなかった。なぜすべての学父母をひっくるめて非難するのか。いや、あの言葉には、「学父母」は勉強のためには誤った方向を提示しているという、あるいはそうしてもかまわないという前提が隠れているのではないのか。しかし私を含む学父母が実際に子どもの勉強のためにこうした行動をしているという現実を考えれば、そのような反応は内心の罪悪感から出た過敏反応かもしれない。とにかく子どもを持つ親の胸を突く言葉であるのは確かだった。
「学」という字が入ればすべてのものが特殊な状況になってしまうのが私たちの現実だったようだ。「学生」という言葉と「子ども」「青少年」などの言葉の社会的な語感を考えてもそうだ。子どもや青少年という言葉には、まだ成長していない、幼い、したがって大人が保護すべき対象という感じがある。ところが「学生」と呼ぶ瞬間、大人たちの頭の中の保護膜は突然緩まる。