【時論】スーパーバクテリアが与える警告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.14 16:25
最近、日本のある病院で「スーパーバクテリア」による大規模な医療関連感染が発生した。 これまで58人の患者が感染し、9人が死亡したという。 感染が隣国の日本で発生したため、韓国でも発生するのではないかと多くの人が心配している。
スーパーバクテリアという言葉は学術用語ではない。 「人食い(flesh eating)」バクテリアをこのように呼んだメディアが、毒性が非常に強い菌も、抗生剤耐性が優れた菌もスーパーバクテリアと呼んでいる。 しかし最近の学界では、こうした菌をスーパーバクテリアという代わりに、さまざまな抗生剤に耐性を持つ細菌という意味で「多剤耐性菌」と呼ぶ。 地球上に存在するすべての抗生剤が効かない、本当の意味でのスーパーバクテリアは存在しないからだ。