【コラム】対北朝鮮支援、多くて早いほどよい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.10 16:18
農民団体が北朝鮮のコメ支援要請に喜色を見せるのも無理はない。 今年10月末基準で韓国のコメ在庫は149万トンになる。 国連食糧農業機関(FAO)勧奨適正在庫量72万トンの2倍だ。 コメの価格は昨年8月の80キロ当たり15万1400ウォンから今年9月現在12万ウォン(約9000円)台に暴落している。 ついに今年5月、農民はソウル汝矣島(ヨウィド)でコメ価格暴落の解決を求めるデモを行った。 コメを保管する倉庫の確保も問題だ。 コメの在庫が増えれば、現在ある中央政府と地方自治体の倉庫、民間会社の物流倉庫では足りない。 コメ保管にかかる費用も年間4000億ウォンに迫る。 与党の対北朝鮮コメ支援再開要求は理由が十分にある。
農林水産食品部が8月末に出した「コメ需給安定対策」は傑作だ。 モチ、パン、麺類、菓子、マッコリ(濁酒)、トッポッキの製造原料を拡大し、包装米飯、冷凍炒飯などの製品を増やし、コメとコメ粉を容易に調理できる即席調理機械を普及させる方針だ。 大型売り場にコメ粉製品コーナーも作る。 子どもたちはトッポッキを好きなだけ食べ、大人は愛国精神でマッコリをたくさん飲む。 政府は古米を家畜用飼料に使用することを望んでいるが、農者天下之大本の国で国民情緒上それはできない。