【社説】‘引立て役’になる脱落者の惨めな心情を考えたのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.07 15:51
辞退した柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部(外交部)長官の娘の特恵採用疑惑が行政安全部(行安部)監査で事実と確認された。 規定を破って面接委員に加わった外交部の幹部らが長官の娘にだけ満点に近い点数を与えて順位を入れ替え、これによって長官の娘が最終合格者に決まった。 応募資格要件からして「長官の娘向け公募」であるのが濃厚で、審査会議では「実際の勤務経歴が重要だ」とし、外交部に勤務したことがある長官の娘に有利に働く発言もあった。 通商専門外交官の夢を抱いて応募し、‘引立て役’身分に転落した他の志願者の心情を考えたことがあるのだろうか。 慨嘆を禁じ得ない。
行安部は外交部が特恵採用過程で関係法令を違反したと明らかにした。 それなら懲戒処分程度で終わることではない。 採用不正に外交部幹部のどのラインまで介入したのかを徹底的に糾明し、場合によって司法処理もためらってはならない。 ほかの外交官の子女特別採用についても調査を早期に終え、結果を明らかにすることを望む。