中国は北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）国防委員長が生きている間、対北政策を変えないと朱鋒北京大学国際学部教授が１２日、主張した。韓国戦略問題研究所主催で、ソウルで行われた２０１０年北東アジア安保戦略評価と韓国安保」セミナーでこのように述べた。

同教授は「北朝鮮が北東アジアの平和の雰囲気を濁ごすことを願っていない中国のリーダーや政策立案家は天安艦事件発生直後、激しく憤ったが北朝鮮をあきらめる用意はできておらず、北朝鮮を非難しなかった」とし「もし中国まで北朝鮮を非難したら韓国は軍事的措置を取るなどもっと決然とした行動をすることもできた」と述べた。

続いて「中国は無条件に北朝鮮の肩を持つことも、北朝鮮を無条件に緩衝地帯だと思うことも、北朝鮮を利用して戦略的な脅威に備えようとすることでもない」とし「北朝鮮政権に対する（中国の）継続的な支援は経済的負担を加重させ、中国の国際的地位にも否定的」と説明した。

ラルフ・コサ米国際戦略研究所（ＣＳＩＳ）パシフィックフォーラム所長は「北朝鮮の脅威が消えれば在韓米軍の駐屯規模は縮まる」とし「未来の韓米同盟は米豪同盟のように米軍が駐屯しないなど象徴的な数字だけ残り、定期的に訓練して対外軍事作戦に参加する姿であるといえる」と見通した。

添谷芳秀日本慶応大学教授は「北朝鮮リーダー継承過程で混乱が発生し、最悪の場合、軍事的衝突もあり得る」とし「日米間には自国民待避などのシナリオを協議しているが、韓国とは全く論議が成立しないだけに北朝鮮の有事時に備えた韓日両国の協力が必要だ」と述べている。




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