韓米が推進してきた西海（ソヘ、黄海）合同軍事訓練に対し、中国政府が公開的に反対の立場を明らかにした。

中国外務省の秦剛副報道局長は８日の定例記者会見で、「中国は外国の軍艦が黄海を含む中国近海に進入し、中国の安保を侵害する活動に決然と反対する」と述べた。

２日前の記者会見で秦剛副報道局長は「当事国は、緊張を高めて地域の利益を侵害するようなことをせず、冷静と節制を維持すべき」とし「私たちはこうした立場をすでに関係当局（韓米）に伝えた」と述べた。

これと関連し、北京のある外交消息筋は「中国の一部のメディアの激しい表現とは違い、中国当局が『西海訓練に反対する』という立場を（韓国政府に）丁重に伝えただけで、抗議はしないものと把握している」と伝えた。

また「中国も０５年に対テロ作戦を名分に東中国海（東シナ海）でロシアと大規模な陸・海・空合同訓練をしていた」とし「韓米訓練は防御的な性格であるうえ、国際法的にも問題になることはないと考える」と述べた。

一方、中国官営メディアは韓米訓練に批判する報道を連日特筆大書している。人民日報姉妹紙の環球時報は８日、「韓米訓練が縮小される可能性もある。韓国軍部が訓練に対して異見を出した」と主張し、「中国人が憤慨し、韓米がショックを受けた」と伝えた。

同紙は「誰も西海で騒乱を起こして罪人になるべきでない」と題した社説のほか、海軍研究員の郭亜東氏のコラムを動員し「韓米が西海訓練をすれば中国は現場に海軍兵力を派遣すべき」という主張を載せた。


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