【コラム】韓日中でプライドを掲げて力比べする時ではない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.04.26 17:42
日本は長年の経済沈滞と中国の浮上に傷ついたプライドを軍事力拡張を通じて取り返そうとしている。軍費拡張を足がかりとし「正常国家」に変身し、対等な日米同盟関係を維持するというのも結局は米国に対するプライドを回復し、新しい強大国である中国を牽制するという話だ。中国は後れた軍事力を現代化して台湾の分離独立を阻むという名文の下に国防分野に莫大な投資をしている。経済力にふさわしい軍事力をもつ「正常国家」にならなければならないという主張だ。しかしこれまた何の安保の脅威が存在しない状況でG2(米国、中国)の相対国である米国に匹敵する軍事力をもっているというプライドが作用しているものとみられる。
韓国は戦時作戦権の転換を通じて米国と対等な同盟関係を樹立し、自主国防の枠組みを整えるという。これまで仕方なく北東アジアの「覇権国」である米国に安保面で頼ってきたが、非対称的な同盟の枠組みを壊して国家のプライドを回復しようとしているのだ。