◇新たな目標に向かって走る‘フィギュアクイーン’

しかし実戦が近づくほどキム・ヨナは特有のチャレンジ精神を発揮している。 「心を空っぽにして臨む」としながらも「パリ・東京に続いてトリノまで、今シーズンは以前に優勝した場所での大会が多い。 自分には幸運だと思う」と自信を表した。

金メダルを狙う理由は相変わらず多い。 昨年３月の米ロサンゼルス世界選手権大会で優勝したキム・ヨナは、今大会で２連覇に挑戦する。 過去２０年間、世界選手権大会を２連覇した選手はミシェル・クワン（００－０１年）とクリスティー・ヤマグチ（９１－９２、ともに米国）の２人だけだ。

シーズン全勝もかかる。 キム・ヨナは０９－１０シーズンに出場したすべての大会で優勝している。 昨年１０月のグランプリ第１戦、１１月のグランプリ第５戦、１２月のグランプリファイナルに続き、２０１０バンクーバー五輪でも金メダルを獲得した。 世界選手権でも優勝すれば、今季の成績だけでも「グランドスラム」（グランプリファイナル・世界選手権・五輪）を達成することになる。

カナダＣＢＣ放送のフィギュア解説者は２３日、ＣＢＣホームページに掲載したコラムで、世界選手権女子シングルの金メダル候補にキム・ヨナを挙げながら、「３週前の五輪チャンピオンは今トリノへ向かった。 浅田真央（日本）がキム・ヨナの唯一のライバルだが、今シーズンのキム・ヨナは一段階高い演技力を見せているため金メダルが予想される」と分析した。


キム・ヨナ、目標を喪失？　「新しい目標を作ればいい」（１）