授業料を払えないソウル地域の低所得層の高校生が毎年４０００～５０００人に達することがわかった。

１４日、ソウル市教育庁の「２００７～２００９年高校授業料未納現況」資料によると全３０５校の昨年の授業料未納者は５１８２人で、未納額は２７億１０００万ウォン（約２億１７５０万円）に達した。全授業料比０．５７％ほどだ。これは２００８年の未納者数（３９１９人）に比べて約３２％増えた規模だ。学校類型別には私立高校が約９００人で公立高校（４００人余り）の２倍ほどだった。

未納者が急増した理由は世界的な景気沈滞の影響で低所得層が直接打撃を受けたからだと分析される。未納率が最も高い学校は中区の高校で、全生徒８５６人のうち１３８人が授業料を払えなかった。

この学校関係者は「全校生のうち基礎需給対象者と低所得層学費支援対象者が１００人に達する」とし「昨年、経済危機で破産した家庭が多く、未納者数が増えた」と話した。

市教育庁キム・イナ教育福祉担当官は「今年の教育福祉事業予算を４億５０００万ウォン増やし、授業料未納などの困難を経験する低所得層生徒に対する支援を拡大する」と述べた。