【社説】日本政府は「朝鮮王室儀軌」返還が道理だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.02 12:33
朝鮮王室儀軌など丙寅の役時に奪われた外奎章閣(ウェキュジャンガク)図書を国内に返還せよという訴訟が昨年末、フランス裁判所で棄却された。「パリ国立図書館所有の国有財産だ」といういい加減な理由だった。今回は日本だ。日本の皇室業務を担当する宮内庁内に朝鮮王室儀軌を含め医学、慣習、軍の歴史関連書籍と王が教養を高めるために受けた講演である経筵に使われた書籍が保管されていると朝日新聞がおととい報道した。
報道された内容そのものは目新しいことではなさそうだ。すでに国内書誌学会が調査に乗り出して宮内庁に保管された636種4678冊の韓国の昔の典籍目録を9年前に作成したことがある。明成(ミョンソン)皇后の国葬過程を記録した王室儀軌はもちろん、17冊57点の医学書籍もここに含まれている。文化財庁の集計によると昨年末現在、海外の韓国文化財は18カ国にわたって10万7857点に達する。日本が最も多い6万1409点を保有し、米国も2万7726点になる。外奎章閣図書のような略奪文化財と正常な収集活動を通じて搬出された遺物が一緒に入っている目録だ。