【漢字で見る世の中】割席
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.18 14:36
「席を断つ」という意味の漢字成語だ。 由来はこうだ。 後漢末に管寧と華歆という人物がいた。 一緒に働き、勉強も一緒にした。 2人の性情はやや違った。 畑を耕している時に金の欠片を拾うと管寧はそのまま捨て、華歆は拾った後によく眺めてから捨てる。 ある日、門の外に高官大爵が通り過ぎた。 華歆が好奇心を抑えられず見に行った。 帰ってくると、管寧が華歆と一緒に座っていた敷物を半分に切り裂き、お互い別に座ろうと「絶交」に似た宣言をしたのだ。 そこから出てきた言葉だ。
すなわち、お互い仲良く付き合わないという誓いだ。 管寧の真っ直ぐな心を称賛する人もいるが、その過度な態度を警戒する人も多い。 将棋盤の中間にくっきりと線が入っている。 楚と漢が天下の覇権をめぐって対立した戦争局面の表現だ。 その中間を通る線が鴻溝だ。 もともと黄河と淮河をつなぐ運河だった。 両国が戦う時はここを境界に対峙した。 楚河漢界、すなわち楚と漢の境界という意味だ。 後ほど「決して越えられない溝」という意味として使われる。 お互い敵対視しながら絶対和解しない2人、または両陣営の胸中をいう。