米中日の為替レート戦争の実体
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.11 18:36
最近、原油価格や株価などの金融指標は米ドルの動きと関連して急騰落を繰り返している。グローバル金融危機は米国で始まったが、ドルはリーマンショック以後、世界的に広がった「安全資産選好心理」のため値上がりするという珍現象が見られた。
3月以降、国際金融市場が安定すると、ドルはまた値下がりへ向かった。こうした中、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)および中東国家が基軸通貨としてのドルを問題視し始めた。しかし米政府はこうした不満や長期間のドル安にもかかわらず、貿易不均衡の解消の必要性を絶えず提起している。基軸通貨としての地位も重要だが、現在はそれにこだわる段階ではなく、ドル安を通して貿易不均衡問題を解決するのが重要だという思惑が見える。このため「ドルは来年の本格的な利上げまで安値が続く」というのが市場の一般的な予想だ。