ベトナムを訪問中の李明博（イ・ミョンバク）大統領が昨日、グエン・ミン・チエット・ベトナム国家主席と首脳会談を行い、両国関係を戦略的協力パートナー関係に格上げすることで合意した。修交１７年ぶりに韓－ベトナム関係が政治・外交・安保まで網羅した最高水準の協力関係に発展したのだ。不幸だった過去を乗り越えてこのように短い期間に全面的パートナーシップを構築できたのは両国が相互補完的「ウィン－ウィン関係」を形成することができるという戦略的判断が合致した結果だと思う。

強く勤勉な民族性を持った人口８５００万のベトナムは、東南アジアの中心国になることができる潜在力を持った国だ。市場経済導入２０年ぶりにアセアンの代表的新興経済国に浮上した底力がこれを物語っている。「過去を忘れないが、実利を追い求める」という実用的思考をもつベトナムは李明博政府が追い求める「新アジア外交」の拠点の役割ができる国だ。アジア圏に外交地平を拡大する際、絶対はずすことができない国がベトナムなのだ。

修交以来、両国間の交易は毎年２０～４０％の著しい成長を果たし、今年１００億ドル突破が確実視されている。すでにベトナムは韓国の６大貿易黒字国、韓国はベトナムの６大交易国に浮上した。また韓国は昨年末現在、ベトナムに２０５８件、１６５億ドルを投資し、件数基準１位、金額基準４位の投資国となった。現地に進出した１５００の韓国企業は約５０万人のベトナム勤労者を雇っている。文化的同質性に基づいた人的交流も急速に増えたほか、韓国男性と多文化家庭を築くベトナム女性だけで約４万人いる。

草花に水を与えるように国家との関係も繊細な真心を持って継続的に目をかければ発展することができる。相手に気配りをして尊重する姿勢が何より重要だ。不必要に相手の心を傷つけたり、プライドに傷をつけたりしてはいけない。真心でアプローチするという姿勢が前提とされるとき、韓国とベトナムは戦略的パートナー関係を通じて未来の真の友達になることができるだろう。


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