アジア地域で骨粗しょう症患者が急増していることが分かった。

「国際骨粗しょう症財団（ＩＯＦ）」は２３日に発表した報告書で、この３０年間にわたりアジア地域で股関節部の骨折発生率が２－３倍ほど増えたことがわかったと明らかにした。

報告書は、中国で５０歳以上の人口のうち約７０００万人が骨粗しょう症を患っており、毎年股関節部の骨折が約６８万７０００にのぼるとしている。またシンガポールでは５００％、香港では３００％それぞれ増加しており、日本ではこの１２年間骨折の件数が７５％も増えたと付け加えた。

報告書はまた、増加の原因に▽寿命の延長▽ビタミンＤの不足▽カルシウム摂取の不足－－などを選び、高齢化が進むにつれ２０５０年には「全世界の骨折による負傷の５０％がアジア地域で発生する」という見方を表した。