大前研一氏「米国の金融危機後遺症、5-10年後に出てくる」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.11 10:15
--今後、世界経済はどんな方向に変貌するのか。
「永遠だと考えられた米国の独走体制は消えた。その代わり中国と欧州連合(EU)が新しい主役に浮上する時代になった。中国は今年に入ってわずか半年で内需主導経済に変身した。内需を浮揚するために銀行の窓口をすべて開いた。自動車販売が米国を追い抜いた。今までは生産工場だったが、今年から最大消費市場に浮上している。自動車需要も世界1位になり、高速道路は毎年1万3000キロずつ増えている。これには毎年6億トンの鉄鋼が必要だ。今後は中国の内需成長をどれほど活用できるかが企業の成敗を左右する。韓国・日本の企業はそれほど準備が進んでいない。三星(サムスン)も中国では弱い。営業・販売・サービス体制が完全に変わらなければならない」