【社説】国家競争力を蝕む技術の海外流出
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.11 09:33
GM大宇(デウ)自動車出身の研究員が自動車の設計図面を持ち出しロシアの自動車メーカーでコピー製品を開発したことがわかった。検察によると、GM大宇出身の研究員らはロシアの自動車メーカーの韓国法人に入社し、GM大宇が2002年に開発した「ラセッティ」の技術標準文書と設計図面を持ち出し、コピー自動車を作ったのだ。この会社は今年夏からロシアで「ラセッティ」のコピー版を「C100」という名前で堂々と売っているという。
今回設計技術が流出したモデルはすでに国内での販売が終わっている旧型モデルだが、輸出用としてまだ生産されている。海外では依然として競争力を持つ自動車の設計技術を無断で持ち出したのだ。これに伴う被害も被害だが、数千億ウォンをかけて国内で開発した自動車設計技術と開発スタッフがこれまで何の制裁もなく海外の会社に移動できたという事実がより深刻な問題だ。これは該当企業の損失だけでなく、国内産業の研究開発意欲を根本から蝕む売国行為だ。