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【社説】新型インフルエンザ対処の混乱…国民は不安だ

2009.08.26 14:31
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新型インフルエンザが予想以上のペースで広がり、全国が混乱に陥った。 十分な準備なく拠点病院に指定された医療機関は診療空間と設備を整えようと右往左往している。 新型インフルエンザ診断と治療の最前線に立っていた保健所が一般患者を担当しない方向へと方針が急変したことで、無駄足を踏んだ人も多い。 新学期を迎えて全国で始業式の延期や休校措置が相次ぐ中、そのほかの学校も集団発病に対する特別な予防手段がなく戦々恐々としている。

こうした混乱は、政府の安易な対応による部分が大きい。 格別に伝染性が強い病気の特性のため、早くから大流行が懸念されていたにもかかわらず、保健当局は長期的な計画を出せないまま短期対応に追われた。 治療剤と予防ワクチンだけでも最悪の状況に備えて十分に確保しておくべきだったが、先日まで従来の備蓄量を見ながら問題はないという姿勢を見せていた。 一日の新たな感染者の数が3けたになった最近、あたふたともの乞いするように海外製薬会社に手を差し出しているが、各国がずっと以前に注文しているため確保できるかどうかは不透明だ。

 
信じられないような対処で国民の不安は深まっている。 遅い感はあるが、治療剤とワクチンの追加確保に万全を期すると同時に、診断および治療システムを体系的に整える必要がある。 拠点病院と薬局の数を増やすだけでなく、これらの機関がきちんと患者に対応できるよう支援を惜しんではならない。 昨日の政府・病院間の懇談会でも提起されたように、該当病院の医療陣および装備不足は深刻な状態だ。 また随時変わる治療剤処方および検査基準、あいまいな健康保険適用指針を一日も早く明確にし、一線の医療現場の混乱を解消しなければならない。

もちろん政府だけの力で今回の事態を解決することはできない。 医療機関と国民の協調が必要だ。 自分の利益ばかり主張していれば全員が危険に陥る国家的な大乱になりうることを忘れてはならない。


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