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【社説】韓国陸上、一からのスタートを

2009.08.25 14:36
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ベルリン世界陸上選手権大会は私たちに多くの課題を残した。 こうした状態で2011年大邱(テグ)世界陸上選手権大会をどう開催するのか心配が先立つ。 何よりも韓国チームの惨めな結果が引っかかる。 競技は勝ったり負けたりし、記録も上がったり落ちたりするものだ。 しかし韓国チームの成績は一時的な不運ではなく構造的な問題であり、さらに深刻だ。 世界陸上の歴史を塗り替えているウサイン・ボルトのような選手がなぜ韓国にいないのかという話ではない。 身体条件の似た中国や日本が男子マラソン団体戦で銅メダル、女子マラソン金・銀メダルなどと善戦しているが、唯一、韓国だけが全員予選脱落という最悪の成績に終わったというのは、根本的な問題があるということだ。

選手らの精神的弛緩と度重なるけが、陸上連盟との不和が不振の原因に取り上げられたりもする。 入賞しやすく褒賞金まで出る国体に集中するため、特にインセンティブもない世界大会を軽視するという声もある。 大会の過程はそれとして分析し、改善策を見いだすべきだ。 同時に大きく落ちた韓国陸上の「基礎体力」を高めるための努力を陸上界はもちろん、政府レベルでも傾けなければならない時期だ。

 
走って、跳び、投げる動作は人間の最も原初的な活動領域に属する。 陸上競技の魅力もまさにそこにある。 陸上の成績は他のスポーツとは違い国民健康の尺度にもなる。 専門家は、韓国陸上の底辺が1994年の体力テスト廃止から急速に崩れたと診断している。 中学・高校に体育科目があるが、他の入試科目のため軽視されている。 文化体育観光部の国民体力実態調査でも、小学生の長距離走平均記録は97年の測定値が92年に比べて40秒以上も落ちている。 50メートル走の記録が日本の小学生よりも1秒も遅いなど、日本・中国に比べて体格だけが大きいだけで、基礎体力は大きく落ちる。 今大会の結果の根本原因はどこにあるかは自明だ。 陸上の底辺を広める措置が急がれる。 韓国陸上は一から再スタートしなければならない。


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