ベルリン世界陸上選手権大会は私たちに多くの課題を残した。 こうした状態で2011年大邱(テグ)世界陸上選手権大会をどう開催するのか心配が先立つ。 何よりも韓国チームの惨めな結果が引っかかる。 競技は勝ったり負けたりし、記録も上がったり落ちたりするものだ。 しかし韓国チームの成績は一時的な不運ではなく構造的な問題であり、さらに深刻だ。 世界陸上の歴史を塗り替えているウサイン・ボルトのような選手がなぜ韓国にいないのかという話ではない。 身体条件の似た中国や日本が男子マラソン団体戦で銅メダル、女子マラソン金・銀メダルなどと善戦しているが、唯一、韓国だけが全員予選脱落という最悪の成績に終わったというのは、根本的な問題があるということだ。
選手らの精神的弛緩と度重なるけが、陸上連盟との不和が不振の原因に取り上げられたりもする。 入賞しやすく褒賞金まで出る国体に集中するため、特にインセンティブもない世界大会を軽視するという声もある。 大会の過程はそれとして分析し、改善策を見いだすべきだ。 同時に大きく落ちた韓国陸上の「基礎体力」を高めるための努力を陸上界はもちろん、政府レベルでも傾けなければならない時期だ。