【ワールドイッシュー】民主党が執権すれば日本の外交政策は変わるのか
真夏の炎天下、日本では総選挙のムードが強まっている。自民党政権を一度変えてみようという雰囲気がかつてこれほど強かったことはない。最近の6回にわたる地方自治体の選挙で民主党が勝利し、その期待は現実味を帯びてきている。民主党の首脳部および政策決定者と話を交わすと、以前よりはるかに慎重かつ現実的だ。政策も財源と計画表を提示しながら具体的に話す。権力を握る覚悟ができている、という印象を受ける。
民主党が執権すれば、政策内容の前に政策決定方式の変化が目を引くだろう。省庁間の利益を事前調整する事務次官会議をなくし、内閣が中心となる閣僚委員会で主要政策を決め、官邸に設置される国家戦略局で予算の骨格と配分方針を定めるという。官僚に依存してきた自民党方式から政治家主導方式に変わり、前例に拘束されない政策の樹立を目指すということだ。